「えんちゃん」の閉ざされた心の扉
K-50の里親様募集に記載している「えん」ちゃん。
とってもベタではありますが、縁の下生活を送っている為、えんちゃんと名づけられました。


いまだ私たちが触れることが出来ない子です。
そして、今は一番気になる子なのです。
とっても寂しい目をしています。
人間を怖がっています。

前所有者に尋ねると家に来た時から全く手をかけた事が無い。
もちろん名前もありませんでした。
一緒に暮らしていれば、普通は飼い主が呼べば来るのは当たり前の事です。

えんちゃんはいつも私達の作業を縁の下の一番遠くでじっと見ています。
疥癬注射もできませんので、餌の中に薬を入れて置きます。

無理に追い込んで捕獲する事は今後のえんちゃんの為に絶対マイナスになるので暫く見守る事にしました。
レスキュー時から1週間・10日は変化も無くいつも息を潜めて隠れているという感じです。

神戸の現場に到着して門を入るときは必ず「えんちゃん~こんにちわぁ~怖くないから出ておいでぇ~」と皆で声を掛けます。
ご飯の時間には必ず、「ご飯ができたよぉ~出ておいで~」と声かけ。
私達の声と匂いを覚えてくれるのを待ちます。
えんちゃんが私たちはご飯をくれる人、そして何も怖いことをしない人と言うのを理解してくれるのを待ちます。


2週間目頃、現場に到着して、車のドアを閉める音を聞いて、えんちゃんが門の所まで来ました。
感動!!感激!!
「あらら・・・迎えにきてくれたん?」とボランティアさんらも笑顔。
勢いよく逃げることもせず、ゆっくりとまた、縁の下に入って行きました。
一歩前進。


翌日も同じようにお迎えに来てくれました。
そして、その次の日も・・・
ゆっくりゆっくり慣れてくれればいいなぁ~と待ちます。

少し前、縁の下がホコリだらけなので洗いたいと思って居た時、ふっと横を見るとえんちゃんは玄関ドアの前に座っていました。
いまだ!!と急いで掃除開始。
レスキュー時凄いくしゃみをしていたえんちゃんはきっとホコリのせいだったのかもしれません。
縁の下を水で流しているとえんちゃんが私の横に来ました。
撫でれる位置です。
あえて手を出しませんでした。
「えんちゃん、綺麗になったからどうぞ~」と言うと、さささーと縁の下に戻って行きました。

そして、今日先にプレハブ犬舎内の食事の用意をしていました。
「えんちゃんもご飯やよぉ~これえんちゃんのやからちょっと待っててねぇ~」とプレハブ内にほかの子のご飯を渡しに離れた数十秒、えんちゃんが残り半分の缶詰を取りに来たのです。
とっても可愛いです。
缶詰を加えてひょこひょこと歩いています。
「えんちゃぁ~ん、そんなままでは無理やでぇ~食器に入れてあげるから持っておいでぇ~」
ぽとりっと缶詰を落としました。

ごはんの時間をちゃんと理解してきた。
食事の用意をする人間だと判ってきた。
えんちゃんが自分から寄ってくるのももう少しかも知れません。

コーギーは全部で4頭います。
その中の1頭、ぼんちゃんも人を怖がります。
大阪にいますが、最初は手がつけれませんでした。
全て口輪装着での作業です。
あれから、20日が過ぎぼんちゃん・・・口輪なしで注射も薬浴も出来るようになりました。
手を上にあげる仕草をすると異常に怖がります。
叩かれていたの?
物を投げられていたの?

スタッフもボランティアさんもワンコに決して無理強いはしません。
嫌がったら落ち着くまで中止します。
心の扉を少しずつ開けてくれるまで待ちます。

どの子もその日が必ず来るのです。
Posted by 2005angels
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